がんす!がんす!がんす!

「がんす」という広島弁があったそうな。「今日はえぇ天気でがんすのぉ〜」と
 いうように使い、「ございます」とか「です」という意味らしい。広島で生まれ
 育ち、今もいちおう普通の広島弁をしゃべる安藤ではあるが、使ったことはない
 し、若い者が使っているのを聞いたこともないぞ。都市部では既に死語となった
 広島弁か?

 外食をする時、「とにかく初めての店に行く派」と「馴染みの店に通い詰める
 派」に分けるとすれば、安藤は間違いなく後者となる。「馴染みの店」だって最
 初は「初めて」だったわけだが、馴染みになるまでに通い詰めるというのは、や
 はり、その店に魅力があるからなのである。同じジャンルの新しい店に行っても、
 当然ながら馴染みの店との比較になり、がっかりすることが多いから、つい新規
 開拓が億劫になる。安藤は保守的なのかしらん。

 安藤のこうした嗜癖は、外食だけでなく、普段のお食事の時にもあらわれる。あ
 る食べ物にハマってしまうと、そればかり食べ続けてしまう傾向にある。ある時
 はひと夏のあいだ毎日昼食にカレーうどんを食べたこともあったし、お好み焼き
 では、年単位(一年間毎日お好み焼き喰ったのよ〜)とかいうこともあったかな。

 よく利用するデパートの地下で、つい最近なんだか懐かしいものを見つけた。そ
 れは「がんす」という食べ物。なんで懐かしいのか記憶をたどってみた。小さい
 頃、近くのお好み焼き屋で焼きそばを頼むと、きざんだがんすをちょっと入れて
 くれたり、お友達のお母さんがつくるチャーハンにはがんすが入っていたな。

 「がんす」を見つけてからの安藤、またまた悪い嗜癖で、十日間は「がんす」漬
 けの日々だったわ。「がんす」をご存じない方に説明いたしますと、角天のネタ
 (ですから魚肉練り製品ですね)にカツの衣をつけて揚げたものといえばよろし
 いか。カツの衣がついている分、角天よりさらにお下品な感じ?

 そのまま、あぶって喰ってもよし、甘辛く炊いてもよし、菜っぱの煮びたしに混
 ぜ込んでもよし、チャーハン焼きそばにきざんで入れてもよし。いつもの一品
 が、ちょっと、お下品な味に変身する、懐かしの、がんす!がんす!がんす!

 ところで、これって広島特有の食べ物でがんすかの〜?全国どこでも「がん
 す」ゆーて売っとるんかの〜?知っとる人がおったら教えてつかあさいや。


 安藤トロワー@会社勤めをしながら家事もこなす兼業主夫