こむぎ

  広島市中区東千田町1-1-80 TEL:082-247-2046 11:00-21:00 月休

  醤油うどん400円、ざるうどん400円、ぶっかけうどん400円、
  かけうどん300円、湯だめうどん350円、釜揚げうどん400円、
  カレーうどん550円、ハーフ-50円、大盛+50円、特盛+100円、
  豚丼450円、タコライス丼450円、カレー丼450円、うどんランチセット500円、
  丼セット750円、おむすび70円、天ぷら100円

 路面電車の日赤病院前駅から、50mほど南下した左手にある店だ。看板には讃岐
 うどんと記されている。明るくて清潔感のある店に入り、席に着くと女性スタッフ
 がランチセットの中身を説明してくれた。僕はうどんと丼のセットが良さそうだ
 なと感じたので、冷たいぶっかけうどんとミニカレー丼のセットをお願いした。
 
 提供はかなり早め。うどんは生麺から茹でているようだが、待ち時間は短かった。
 運ばれてきたうどんは、濃い醤油色のぶっかけツユに浸り、太さは割り箸くらい。
 持ち上げると長さは充分あるが、滑らかさやしなやかさで食べさせる麺ではない
 ことが判った。
 ゴワゴワ系の麺なのだ。確かに香川県では、特に名店と呼ばれる店で出会うこと
 が多い麺だが、広島市内ではほとんど見ない。へぇ、珍しいなと思いながら口に
 入れると、思ったほど剛麺ではなく、表面はゴワッとしているが、噛み締めると
 ホニッと崩れ、ねちょねちょ感はなかった。この手の麺は、噛み締めるとねちょ
 ねちょすることがあるけれど、そこまでゴリゴリの茹で加減ではないということ
 だろう。コシは硬いようなコシではなく、適度に噛んで楽しいくらいのコシ。
 こういう麺の醍醐味だが、小麦の味がしっかり感じられるのが嬉しかった。
 
 僕は今回、冷しで食べたが、この麺なら釜玉が合うのではないか。ツルツルして
 硬い麺だと、玉子との絡みが悪いし、小麦の味が薄いと玉子の味だけになってし
 まうのだが、この麺ならマリアージュすると思う。次回はぜひ試してみたいな。

 ぶっかけツユは、煮干しベースと思うが、醤油が割としっかり効いている。やや
 もすると醤油が立つと感じられるくらいのツユだ。ぶっかけとはいえ、もう少し
 ダシの風味が前面に感じられると嬉しいなと感じた。薬味は大根おろしと青ネギ。
 そのままで食べても旨かったが、卓上におろし生姜が置いてあるので、それを加
 えても旨かった。冷しだと啜ることは難しいタイプの麺だが、一本ずつ引き出し
 て食べても満足感は高い。僕はこういう麺って好きだな。
 
 丼のほうは、明るい黄色のカレーソースがご飯にかかっている。具の主体はタマ
 ネギと豚肉。カレーライス用のソースを流用したものではなく、カレー丼として
 作られたソースと感じた。味的にはダシの味が底のほうに感じられ、カレーっぽ
 いスパイシーさは薄い。辛さは見た目よりも強めだが、一般的なカレーライスほ
 どは辛くない。僕は概ね、スパイシーなタイプのカレーを好むけれど、ここのカ
 レー丼は旨いと感じた。タマネギの甘さが出ていて、粉っぽさがなくて、味の
 土台がしっかりしている。これなら他の丼も食べてみたいな。
 
 沖縄のタコライスを丼仕立てにした、タコ丼も面白そうだし。そして、うどんと
 丼のセットには小鉢が付いてくるのだが、これは大根、コンニャク、里芋の煮物
 だった。薄味で旨い煮物だったが、里芋が冷凍食品というのは少し残念だった。
 
 サービスは家庭的で、人当たりが柔らかい。男性が一人と女性が二人の三人で切
 り盛りしているようだが、ご家族なのかな?と感じた。店内は清潔だし、天カス、
 胡麻、生姜などのオプションがきちんと揃っているし、かけうどんが一杯300円
 と安い。セルフ店ではないため、一杯100〜200円という最安価格帯ではないが、
 内容に比して満足感は高いと思う。いや、むしろ僕はこの店がうどん好きの評判
 にならないことがよく判らない。開店当初は違うタイプのうどんだったのだろうか。
 同じ方向としては「安芸風陣」があるけれど、広島市内では他に思いつかない。
 もっと人気が出て然るべきと思うのだが。近くを通りかかったら、今度は釜玉を
 目当てに訪れたい。