さわやか茶屋

  東広島市河内町宇山1481 TEL:082-438-1540 11:00-15:00 木休 P有
  もり500円、ぶっかけ600円、宇山蕎麦500円、鴨蕎麦800円、定食+300円、
  大盛+200円、蕎麦がき300円、蕎麦豆腐300円、さわやか三昧800円

 現在は廃校になった、宇山小学校の建物を活用して営業している店だ。蕎麦
 は地元産を使い、繋ぎなしの生粉打ちで供する。店のスタッフは近所のおば
 ちゃんたちなのかな?そんな印象を受けた。店の場所は、強烈に判りにくい。
 途中、看板や幟が出ているので、それを見逃さないようにすること。
 僕はカーナビを持っていないので不明だが、地図で確認しただけでは辿り着け
 ないだろうなと思った。しかし、道は広くなったり狭くなったりしながらも、
 交通量の少ない田舎道だし、季節の良い時期にドライブするには格好の目的地
 と思う。実際、僕もドライブがてらの訪れたのだが、春に再訪したいなと思った。
 
 蕎麦を提供しているのは、かつての職員室か事務室かな?懐かしい小学校の椅子
 と机を並べ、部屋の真ん中にはストーブが置かれ、現役で使われている。
 この雰囲気を味わうだけでも訪れる甲斐があると思う。連れは鴨蕎麦定食や、
 宇山蕎麦定食を頼んだが、僕は先ずもり蕎麦を注文。もり一枚が500円なので
 良心的な値段だ。
 
 運ばれてきた蕎麦は、長さは充分あるけれど、切り幅は太く、ところどころ
 二股になったりしている。当然、細いところや太いところろもある。何とい
 うか、ほのぼの系の蕎麦だ。薬味は粉ワサビと小口に切った青ネギ。過剰な
 期待はせず、ツユを浸けずに蕎麦を食べたが、逆の意味で驚かされた。太めに
 切ったことと、茹で加減、〆加減の効果だろうが、蕎麦がモチモチしており、
 それを噛み締めるとふんわりした甘さと香りが感じられたのだ。細く切って、
 茹でを短くし、氷水でぴしっと〆た蕎麦の真逆に位置する。見かけよりもずっ
 と旨い。これはいい蕎麦だなと感じた。次にツユを浸けると、これがまたなか
 なか旨いではないか。鰹節も使っているかもしれないが、煮干しの風味が感じ
 られるし、干し椎茸の戻し汁も入れているのかな?この手のツユは甘く甘く調
 味されることが多いけれど、ここは甘さを抑えた比較的辛口。ツユの量はたっ
 ぷりだったが、僕は蕎麦湯で割って全て飲んでしまった。
 
 良い蕎麦だなと思ったので、当初の予定どおり、かけ蕎麦を追加注文した。
 ちなみにここではかけ蕎麦を用意しておらず、具が少ないのは地名を冠した
 宇山蕎麦だが、これにはカボチャの寄せ揚げ、山菜、青ネギが入る。温かくす
 ると、ふんわり感が増加して、モチモチ感が減退し、甘味は増えるが風味は
 減る。僕の好みはもり蕎麦だな。また、かけツユはちょっと癖があるように感
 じられた。もしかしたら天ぷらや山菜が原因かもしれないけれど、妙に甘さが
 口に残る、ひっかかる感じの味だった。それと、天ぷらの油がサラダ油ではな
 かったか。機械油のような油臭さがあるので、どうにも気になった。山菜も僕
 は蕎麦に合うとはあまり思えない。山里料理らしさは感じられるので、雰囲気
 は良いのだが、自然薯とろろなどのほうが、この蕎麦には合うと思うな。
 とはいえ、宇山蕎麦も全て完食。
 
 そこそこ量があるので合わせて1,000円でお腹一杯になった。連れが食べた定食
 には、赤飯と野菜の煮物が付いており、野菜の煮物を少しもらったが、薄味で
 程良く、旨い煮物だった。赤飯はちょっと甘く感じたが、山里ではご飯を甘く
 するのが好きなので仕方がないのかな。それと個人的に凄く気に入ったのは、
 蕎麦茶や蕎麦湯がセルフサービスで自由に飲めたことと、そこへお茶請けとし
 て白菜の漬物が用意されていたこと。しっかり発酵した本物の白菜漬けで、
 醤油と化学調味料が添えてある。そのまま食べても充分旨かったが、ほんの少し
 醤油を加えても旨かった。乳酸発酵してしっかりと酸味が出ており、これでご飯
 を食べたら最高だろうと思った。もちろん、化調抜きで。つか、漬物に化調を
 加えたらどんなに旨い漬物も台無しになると思うのだが。
 
 サービスはとても家庭的。近所のおばちゃんの感覚で話をすればよろしい。
 ただし、ホスピタリティは高いけれど、接客技術が高いわけではないので注意。
 そんなTPOが判らない人はいないと思うが、ホテルのような接客は望まないこと。

 最初にも述べたが、僕はここを第一目的地にして、ドライブに来ると良いと思う。
 最近は擬似レトロというのか、昭和の雰囲気を演出した店が増えているけれど、
 ここは本物の小学校である。旨い蕎麦を食べながら、本物のレトロ気分に浸れる
 こと請け合いだ。 (07.01)