たかもり

 広島市中区国泰寺町2-2-28 AM11:15-PM02:00 日祝休
 
 冷めたいの大360円、中320円、小280円、
 温かいの大340円、中300円、小260円、トッピング30円〜100円
 
 広島には珍しいセルフの店だ。営業時間がたったの2時間45分であるため、
 客席は常に満席状態、店主以下、店員はすべて高テンションを保ったままだ。
 店主は入口右側でうどんを打ち、延ばし、茹でている。まずはセルフ店の注文
 方法を説明しよう。行列に従って店内に入ると、右側の人にうどんの種類を告
 げる。「冷やし大で。」とか「中。温かいのお願いします。」とか言うと、器
 にうどんを入れてくれる。続いて、トッピングなどが置いてあるので、好みと
 腹具合に合わせてピックアップする。その後、会計の人が控えているので清算
 し、空いている席を選んで食事し、食べ終わった食器を返膳口まで持参する。
 学食などのスタイルに似ており、香川県のうどん店に多く見られる営業形態だ。
 麺はかなり独特で、エッジは立っておらず、びよびよ系の伸びがあり、表面は
 ぬめぬめ、ねっとり。半機械切りだが切り幅は不均一で、断面が正方形の部分
 と、きし麺状に薄っぺらい部分がある。「ぴしっ、ごそごそ、むりむり」とし
 たうどんを好む僕だが(判らんって!)、ここの麺は面白いと思った。この店
 のうどんの魅力は「口内快感」にある。「ぬめっ、ぺとっ」と吸い付くような
 質感と、きし麺状の部分が持つぺたぺた感。それとともにゴムのようなコシが
 歯の進入を押し返す。「艶かしい。」という言葉がしっくりくる口内感覚だ。
 そしてこれらの麺がひとしきり口腔を撫でまわした後、ぐんぐん喉に直進する。
 これは味覚よりも触覚に属することなのだが、うどんというのは実に、(小麦
 の味も大事だが)触感の食べ物だなと思う。で、合いの手は天ぷらを勧める。
 というか僕は天ぷらしか食べていないのだが、かぼちゃは厚切り、ほっくりと
 揚がり、まだ温かかった。他の天ぷらも同様。今度はいなりも食べてみたいな。
 これだけ楽しんで一人500〜600円だから、良い店だと思う。誰かが「シャオヘイ
 よ。『たかもり』は星2つだろう?」と言うかも知れない。正直、僕もまだ悩
 んでいる。こういう麺ってどう評価すれば良いんだろう?って。さぬきを基準
 にすれば星1〜2つだけど、最後に星3つを決定した要因は、その独自性によ
 る。こんな麺って他に知らないし、これはこれで独自の世界を構築しているの
 だから、そのことは高く評価されてしかるべきだと思うのだ。最後に、ここの
 麺はとてものびやすい。打ちたて、茹でたて、締めたてなのに数分でのびる。
 のびたら当然、快感は失われてしまう。「たかもり」の魔法は解けるのが早い、
 ということだ。急いで食べることにしよう。(00.05)

             ‥‥‥‥シャオヘイ拝‥‥‥‥