スパイス・ノート

   広島県深安郡神辺町道上2677-7 TEL:084-960-3751 12:00-15:00 18:00-2:00
                                水曜日休み P有
   カレー580円、本日のカレー(昼のみ)680円、茄子カレー680円、
   チーズオムレツカレー780円、ガーリック風味エビカレー780円、
   ポークカツカレー880円、キーマカレー880円、お子様カレー680円、
   小盛-100円、大盛・大辛・激辛は無料

 182号線を北上して、神辺町を抜ける手前のちょっと判りにくい場所にある店だ。
 こちらでは、カレーライス、珈琲、中国茶などを提供しているが、福山市の
 ロッツ内では、カレーパンの専門店を経営している。
 
 色々なカレーがあったが、僕は日替わりのランチカレーを頼んだ。辛さを尋ねら
 れたので、基本がどのくらいなのか確認すると、デフォルトはやや甘めとのこと。
 そういえば、カレーパンのほうもフィリングは甘めの味だったなと思い出し、少し
 辛めでお願いした。カレーライスだから提供は早いかと思っていたが、意外に時間
 がかかり、しばらく経って供された。円形の皿に半分が白飯、半分がカレーソース
 という配分で盛られている。そういえば、注文時に、大盛無料と言われたのだが、
 僕は普通盛でお願いした。男性なら大盛のほうがいいかも?と感じたが、食べ終わ
 ると思ったよりも満腹感があった。
 
 カレーソースはさらりとしてあまり粘度がない。 32種類の香辛料を使い、48時間
 かけて仕上げたと書いてあるが、香辛料のスパイス感はあまり感じられず、スパイ
 スよりも旨味で食べさせるカレーライスなのかな?と思って匙を進めると、後から
 じわじわと辛さが感じられた。唐辛子の鋭利な辛さではなく、じわじわと広がり、
 そのままじわじわと消えて行くタイプの辛さなので、これはスパイス類によるもの
 なのだろう。
 
 しかし、スパイスの個性はほとんど感じられず、何となくぼんやりした印象を受け
 てしまう。僕はカレーにぴちぴちしたスパイス感を求めるので、どうしてもこの手
 のカレーライスは高い評価をつけないことが多いのだが、優しい旨さを求める人に
 はぴったりだと思う。
 
 ソースそのものにも、不自然な旨味は効いておらず、滋味深さが感じられる。辛さ
 はデフォルトよりやや辛め程度では、僕には少し不満。しかし、このスパイス感か
 らすると、唐辛子で辛さを出した場合、全てが唐辛子に飲み込まれそうな気がしな
 いでもない。案外、これくらいの辛さが適切なのかもしれない。ご飯はカレーライ
 ス専門店だからか、かなり硬めに炊いてある。このご飯を定食などに使うと文句を
 言う人がいるだろうな、というレベル。
 
 しかし、僕はカレーライスには好相性だと感じた。
 飯粒が汁を吸ってぶよぶよになるのは、どうしても僕は苦手なのだ。皿は、カレー
 ライスにしては珍しく陶器が使われ、匙は金属製ではなく、木製が用意される。
 陶器は好みが分かれるところだろうが、木の匙は良いアイデアだと思うな。金属味
 がソースの味を壊すことが多いので、僕はいつも舌に当てないように食べるのだが、
 この匙ならそんな気を使わなくても良いのだ。
 また、カレーライスには福神漬とラッキョウ、ミニサラダが添えられ、ミニサラダ
 も普通に旨かった。
 
 サービスは静かでひっそりとした印象。店内には、ステレオセットについての知識
 に乏しい僕でも判るほど音質の良い音楽が流れ、無音のテレビが点いていた。
 壁にはウイスキーなどの瓶が並び、壁には新作のカクテルについての掲示があった。
 夜にはどちらかといえば、バーのような店になるのかもしれない。
 サービスも、そんなバーを連想させるような形で、気の利いたバーで昼にカレーを
 食べているという印象。男性のスタッフは、黙って珈琲豆を扱っていたし、女性の
 スタッフは静かな微笑みを湛えて必要以上のお喋りはしなかった。
 人により好みはあるだろうが、通常のカレー専門店とはちょっと違う、居心地の良
 い空間であることは確かだ。
 
 そうそう、ここは備後には珍しく中国茶を取り扱っている。スタンダードな品揃え
 だが、中国茶の場合、名前が同じでもグレードは天地ほどに違う上、飲んでみない
 と判らないため何とも言えないが、少なくとも備後地域では珍しいのではないだろ
 うか。 (04.03)