フレンド

   広島県尾道市尾崎本町12-10 TEL:0848-37-8062 11:30-14:00 月木休
       ラーメン350円、ラーメン大盛500円、ラーメン小盛300円、
       チャーシュウ麺500円、大盛チャーシュウ麺600円、めし150円、
       お酒350円、ビール500円

 海岸通りが国道2号線と交わる辺り。かなり古い佇まいに「宇宙一おいしい
 ラーメン」と書かれた看板が出ている店だ。営業時間は昼の2時間30分のみ。しか
 も、定休日以外に休むことがあるようだ。外観は古めかしく「中華そば・お好み焼
 き」と大書され、とんかつ、鍋焼きうどん、チキンライスと書かれた品書きもその
 ままになっているが、実態はラーメン専門店。おそらく、それらの料理を提供して
 いた時代があり、その名残なのだろう。ラーメンは非常に尾道ラーメン的。スープ
 は意外にさらりとしていて、完全に澄んでいるのではなく、少しだけ濁っている。
 表面には薄く油が層を成し、背脂の塊は少なめで、ちょっと煮込んであるのかな?
 味が付いているようだ。ダシは鶏ガラ、豚骨に魚介系も使われているのか。「朱華
 園」のようながつんとした味ではないが、350円とは思えない旨さだ。味だけならば
 星2つ強だけど、費用対効果がとてつもなく高い。塩分は尾道ラーメンにしてはやや
 薄めだが、提供時に「味が薄かったら言ってくださいね」と一声かけられる。この
 辺りが嬉しい配慮で、デフォルトでは薄味にして、好みで元ダレを追加するのだ。
 麺は平麺のストレート。ペロペロしているが、このスープに良く合うし、小麦の味
 も良い。はせべ製麺の麺に似ているが、暖簾が違うので他の会社のものだろうか。
 具はチャーシュウ、青ネギ、メンマ。チャーシュウは脂身が皆無。モモ肉だろうか。
 表面には色が付いているけれど、中まで味が染みてはいない。もう少し薄く切ると
 旨くなると思うんだけど、やや厚めに切られており、噛むと繊維が口に残り、しぱ
 しぱしている。臭みはなく、味としては好ましいのだが、触感だけが気になった。
 しかし、基本的に脂の多い尾道ラーメンには、このような脂身のないチャーシュウ
 が合うと思う。また350円なのだから、あまり文句は言えないだろう。メンマはほと
 んど味が付いていない。かりっとした歯触りで、普通に旨かった。結局、麺の茹で
 加減が硬めだし、チャーシュウも硬め、メンマも硬めと、どれも触感がはっきりし
 て、全体的にメリハリがある。また、スープにくどい甘さがないのは、僕としては
 非常に好ましい。尾道ラーメンのスープが甘いのは、どうも苦手なのだ。なお、店
 内は非常にレトロな雰囲気で、椅子も机もカウンターも趣がある。見かけよりはず
 っと広いし、清潔で片付いている。切り盛りしているのは女性二人で、一人が調理
 を行い、もう一人が調理補助とその他の用件をこなしているようだ。サービスは非
 常にフレンドリーで、どの客にも「味が薄かったら言ってくださいね」と必ず言い
 添えている。「朱華園」は毎日のように行列ができていて、実際に旨いけれど、も
 う一つの尾道ラーメンとして、僕はこちらも強く勧めたいな。「朱華園」ほどはヒ
 キが強くないし、パンチもないけれど、ほんわかして日常的な尾道ラーメンなのだ。
 「朱華園」を職人的とするならば「フレンド」は家庭的と定義することができるか
 もしれない。土日は開いていることが多いので、暖簾がかかっていたら迷わず入店
 してもらいたい。 (03.02)