プラシャンティ【府中市上下町】

http://hamanet.jp/kaishoku/detail.aspx?txtKshopcd=565

 広島県府中市上下町有福2431 TEL:0847-62-2658

 ミニターリー1,410円、マチュリターリー1,890円、
 ジャガンナータターリー(2名より)2,410円、
 シャンティターリー(2名より)3,360円、マハラジャターリー4,200円、
 バターチキン1,360円、カシミールカレー1,360円、キーママター1,260円、
 サグパニール1,150円、サンバル1,150円、
 タンドーリチキン1,260円、シシカバブ990円、470円

 里山の一軒家を改造した店だ。完全予約制なので、公式サイトで近況を確認の上、あらか
 じめ電話予約すること。また、料理の提供も、店の雰囲気ものんびりなので、急いで
 いるときには訪れないこと。のんびりした雰囲気を楽しむのも、この店の魅力の一つ
 と思う。

 元々は福山市で「コットンハウス」という店を経営しておられたが、8年くらい前に
 この場所へ移転して営業されている。僕は長く行ってみたいと思っていたが、
 やっと念願が叶ったのだ。店の場所は判りにくいが、幹線道路から看板が出てい
 るので、それを見落とさないこと。最後は店に至るまでに細い坂道の路地があり、
 そこをずーっと上がると駐車場があるのだが、余裕で上がれるのは軽四のみ。
 普通車だと5ナンバーならギリギリ。かなり腕が良くないと難しい。
 最近の3ナンバー(排気量じゃなくて車幅が3ナンバー規格)だと、どんなに腕が良く
 ても無理なので諦めたほうがいい。また、対向車が来たら神経をすり減らすような
 バックをしなければならないし、駐車場まで上がっても、満車で止められなかった
 らこれまた酷い目に合わされるので、とにかく最後の坂路地は要注意だ。
 
 我々はマチュリ・ターリーというセットを予約していたので、店の外の栗の木のした
 のテーブルに座った。ここは店の中だけでなく、外にもテーブルがあるので、空い
 ていたらお勧め。提供までには時間がかかるので、その辺りをぷらぷら散歩すると
 楽しい。料理に使う素材がそこら中に植えてあるので、散歩した後だと、あ、これは
 あそこに植えてあったね、と会話が弾むだろう。
 
 結局、我々に料理が出てきたのは、店に到着して40分後くらいかな。そろそろお
 腹が減ったなぁと思うタイミングだった。マチュリ・ターリーは、季節により変わ
 るようだが、鶏の挽肉と栗のカレー、野菜のカレー、魚の揚げ物、サモサ、サラダ、
 ヨーグルト、ターメリックライスが一つの膳に盛られ、大きなナンが別に添えられ
 る。さらに食後はチャイが供される。サモサは市販のスイートチリソースのようなも
 のに浸けて食べるように指示され、そのようにして食べたが、なるほどこれはこれで
 旨い。皮がさっくりして、中身のジャガイモがスパイシーで、ちょうど良いスター
 ターだった。
 
 次に魚の揚げ物。あらかじめマリネして素揚げしたものなのかな?魚の種類は、
 何だかナマズっぽいなと感じたが(ナマズって旨いんだぜ)、詳細は判らなかった。
 カレー2種は明らかに味が異なる。鶏と栗のカレーは、キーマカレーの一種なのだろ
 う。庭の栗を使ったようで、抜群に旨かった。辛さは穏やかだけど、スパイス感が
 しっかりしているので、普段は辛いカレーが好きだと公言している僕でも全く不満
 はない。日本料理としての、一般的なカレーライスに僕が辛さを求めてしまうの
 は、スパイス感が薄いからだ。少しでもスパイスっぽさを感じたくて、辛さを求め
 ているのだなと判る。スパイス感だけでなく、鶏や栗の風味もきちんと感じられる。
 
 僕はインド本国には行ったことがないけれど(インド人街は経験有)、こういうカレー
 が本当なんだろうなと思った。野菜のカレーはもう少し優しい味。スパイス感も抑え
 て野菜の味を感じさせる味だった。
 個人的にはキーマはナンに、野菜はターメリックライスに合うように感じたので、
 そのようにして食べた。ナンは大きい上にふんわりもっちりして、べたついたところ
 がない。上にバターがかけてあったが、カレーそのものに油脂があまり使われていな
 いので、そのバターを重く感じなかった。僕はカレーにもナンにも油が使われている
 と、胃が重くてうんざりすることがあるのだ。
 
 サラダは野菜の味が濃くて旨いけれど、味付け的にはまぁ普通。ヨーグルトは甘味の
 ないさっぱりした味で、そのまま口直しに食べてもいいし、カレーに混ぜても旨かっ
 た。旨い旨いと一気に食べ、カレーソースをナンで舐めたように拭って完食。する
 と、食後のチャイが運ばれてきた。ステンレスの器にステンレスのコップが入ってお
 り、そのコップの中にチャイがある。説明を聞くと、砂糖を加えた後、二つの容器の
 中でチャイをジャグリングというか、キャッチボールさせて泡立て、同時に砂糖を混
 ぜ溶かし、味をマイルドにさせて飲むのだとか。結構熱いので、熱い容器を持つのが
 苦手な人には不向きだが、僕は比較的平気なので、4~5回ジャグリングして飲んでみ
 た。効果のほどは不明だが、チャイとしての完成度はとても高く、スパイスのすっき
 りした後口と、ミルクのコクと、茶の風味のバランスが実に素晴らしい。うわ、旨い
 チャイだなぁと思いつつ、一気に飲んでしまった。これはおかわりをお願いしたかっ
 たな。値段は1,890円と安くはないが、季節感のある素晴らしいインド料理と感じた
 ので星3つ。
 
 「コットンハウス」時代よりも数段旨いと感じたが、これは素材の力も大きいのか
 な。でも、それこそがインド料理的と僕は感じる。サービスはのんびりだけどにこ
 やか。本当に良い時間を過ごすことができた。他の客で常連らしき人達は、タンド
 リーチキンなどの豪華なセットを食べていた。いいなぁ旨そうだなぁと感じたので、
 次回はぜひもう少し豪華なセットを楽しみたいと思う。たぶん、それらを食べたら
 星4つに修正したくなるに違いないと僕は確信するのだ。 (07.09)