三瀧寺 (広島市西区)

 広島市の北西の宗箇山(植松山、三滝山とも呼ばれる)356mの谷間に位置する
 三瀧寺は、三滝観音として親しまれています。
 宗箇山は古く茶人の上田宗箇が城下の茶室の借景として松を植えた山として
 も知られています。
 また、境内には水流の異なる三つの流れが瀬音を響かせ、各水流が滝を有し
 ていることから三瀧寺と呼ばれていますが、江戸時代には龍泉寺とも称して
 いました。
 境内にある県の重要文化財の朱色の多宝塔は、もともと和歌山県の広八幡神
 社の境内に建立されていましたが、原爆犠牲者の慰霊のため、昭和26年(1951
 年)に移築されたもので室町時代のものです。その塔内には、国の重要文化財
 である、平安時代に制作された木造阿弥陀如来坐像が安置されています。
 また、本堂の側面にある長大な板には、詩人故大木惇夫の長編詩「三瀧寺」
 が叙情豊かに墨書きしてあります。都心から近距離にあるにもかかわらず
 深山幽谷の趣きが広がる境内は、ゆっくりと見学したい場所です。

 広島市西区三滝山411
 境内拝観時間 8:00〜17:30
 問い合わせ先 TEL082-237-0811

 バス/八丁堀から三滝観音行き「三滝観音」下車徒歩10分
 JR/広島駅からJR可部線下り「三滝駅」下車徒歩20分