北の県境(出雲坂根−備後落合 スイッチバックの旅)

  寒くなるとそろそろ紅葉が気になります。三次にいた頃は備後落合から道後山を
 越えて大山にも行ったものです。今回は、その備後落合の手前を北に行き三井野
 原を下ったところにあるJR出雲坂根駅から備後落合の列車の旅を紹介します。

 出雲坂根駅までは広島から車で2時間半。かなり立派なループ橋である、おろち
 ループをぐるぐる廻って下って到着です。小さな駅には観光客が結構いました。
 改札はありません。バスのように整理券を取って乗車し、降りるときは整理券を
 出してお金を払うシステムです。動き出してから気づいたんですが、実は坂根駅
 はそれ自体がスイッチバックの1つになっています。ホームにはいった車両はそ
 のまま引き返して今度は違うレールを上ってゆきます。杉林の間を通って行くと、
 レールは屋根の下に入っていってそこでいったん止まります。運転手さんが出て
 きて後ろの方に歩いてゆきます。そして後ろ側の運転席に座ると今度は反対に走
 りだしました。

 一両編成のジーゼル列車は、ぐるっとおろちループの周りを大回りしてゆっくり
 と上ってゆきます。いくつかのトンネルを通って、登り切ると橋を見下ろす見晴
 らしのいいところで徐行して、じっくり橋を見せてくれました。
 (これってサービス?それとも時間合わせ?)

 すぐに三井野原の駅につきます。ここは西日本で一番高い駅らしい。標識による
 と三井野原は分水嶺で727mなんだそうです。ちなみに坂根側は斐伊川につな
 がって宍道湖に、備後落合側は西城川−江の川につながって江津にそそぐ。

 高原を過ぎると今度は列車は川沿いを下ってゆきます。斜めに射す光の中、列車
 の後ろで落ち葉が巻き上がります。しばらくすると備後落合です。お客さんの半
 数は、新見に向かう列車に、庄原からのお客さんも含めて残りは出雲坂根行きに
 乗って引き返しました。往復1時間半のあっという間のJRの旅でした。

 ちなみに、出雲坂根駅構内には延命水というわき水が出ています。改札はないの
 で勝手にホームに入って信楽焼のたぬきのそばの水を汲んでもいいみたいです。
 帰りの車からみた夕日をあびた県北の紅葉はとても美しいものでした。

 <データ>
 出雲坂根13:21発−備後落合13:58着 備後落合14:27発−出雲坂根15:03着
 片道320円(大人)