迷ってみましょう広島4

   このコーナーは、積極的に道に迷うコーナーです。

  ようやく最近少し涼しくなってきました。あんまり暑い日が続くとちょっと
 食べ物を外に出しておいただけでダメになってしまうので大変です。でもね、
 僕、思うんですが、ちょっとおかしくなったようなやつでも、毎日食べ続けて
 いるとある程度平気になっちゃうんじゃないでしょうか。最近は昔ながらの八
 百屋さんや魚屋さんが少なくなってきましたけど、僕がまだ子どもの頃には野
 菜も果物も魚もみんなパック包装なんてしてなかったし。それでもお腹痛くな
 んてならなかったし。あーやっぱりスーパーは面白くな〜い!どっか面白いと
 ころ行きた〜い!ということで今日は市場へ行きましょう。

  市場といえば広島駅近くの市場が有名ですが、今日は宇品まで行ってみまし
 ょう。その名も「宇品ショッピングセンター」。知る人ぞ知るヘビーな市場で
 す。行き方は簡単、広電宇品線に乗って宇品5丁目の電停で降りるだけです。
 車で行っても駐車場なんてありやしません。そもそも宇品に車で行くと、じー
 ちゃんやばーちゃん達が、横断歩道や信号の有無に関わらず縦横無尽に道路を
 わたりまくるのでヒヤヒヤしていけません。電車か徒歩で行きましょう。

  さて、電車を降りるといきなり今が平成であることを忘れられます。すごい
 状態です。福山の「みろくの里」の中に「いつか来た道」というノスタルジッ
 クな人工の町がありますが、何たってこっちは本物です、迫力が違います。
  路地の幅は太いところで2メートルぐらい、狭いところだと50センチぐら
 いしかありません。それでもその細い路地のずーっと奥にお店があったりしま
 す。魚屋では親父さんが威勢の良いかけ声をかけてくれます。果物屋の前には
 桃や葡萄の甘い匂いが充満しています。揚げ物やさんでは大きな鍋に油が煮え
 ていて、次から次にゲソやら魚やらが揚がっていきます。どこかで花を切って
 いるのか、菊のつんとした匂いが漂ってきます。量り売りの豆屋のおばちゃん
 はぼんやり往来を眺めています。使い込まれたラジオからは当然のように演歌
 が流れてきます。裸電球の朱色の光と古い蛍光灯の青白い光が、枝分かれした
 路地をモザイク状に照らしています。さあ、ここまで来たんだから何か買って
 帰りましょうよ。ものによっては交渉で値段の変わるものもあるでしょうし。
 目利きの腕も上達しますよ。

  いつまでもこのままでいてもらいたい「宇品ショッピングセンター」。残念
 ながら閉店しているお店を多く見かけます。うーん、こんなに面白い場所をな
 くしてはいかん!みんなで宇品に行こう!

                             by 自転車