迷ってみましょう広島18

   このコーナーは、積極的に道に迷うコーナーです。

  広島市で最も「気になる」場所。それは・・・

  広島駅南口を出てすぐのところに、駅前大橋という、幅の広い橋があるでし
 ょう。その橋のたもとに、もうずいぶん昔から、浮き桟橋というか、家という
 か、とにかくそんなようなやつが浮いていて、そこに通じる階段に「観相」と
 か「心霊」とか「テレパシー」とか書いてあって、なんだか気になるな〜でも
 な〜誰か入ってるのかな〜って思ったことのある人、手ぇ挙げてみんさいっ!
  ほら〜、たくさん居るじゃない。ね、みんな気になってるんですよね。

  そんな皆様の疑問を粉砕すべく、今回はあの水上施設へ行って参りました。

  川岸から階段をとんとんと下りて建物に入ります。階段を下りた所に「観相

 は健康上の理由のため1日5人まで」と書かれているのが見えます。
 「こんにちは〜」「は〜い」
 奥からひょこっと、白いブラウスを着た細身のおばあさんが出てこられました。
 「あの〜占ってもらいたいんですけど」とお願いすると同時に、広島ガイドの
 取材と言うことを伝えると、ありがたいことに快諾していただけました。

 「はいはい、それじゃこの奥の部屋へどうぞ」。

  岸からの階段を下りてすぐは細い廊下になっていて、待ち客のための椅子が
 数脚置いてあります。川面がきらきら光っているのもよく見えます。そこで靴
 を脱ぎ、奥の部屋に入ると、通された部屋は4畳半に満たないとても小さな部
 屋でした。壁一面の棚には本や資料がぎっしり天井まで詰まっていて、何だか
 圧倒されそうです。

  そして部屋の真ん中には、真夏なのにコタツが。コタツの横には扇風機。
 1年中これでOKの布陣です。
  建物自体が水の上にあるので、ほんの少しだけ、揺れています。はじめは気
 のせいかとも思ったんですが、よく見たら電灯がゆっくり揺れてました。

  コタツに座って待っていると、隣にあるさらに小さい部屋から、先ほどのお
 ばあさんがやってこられました。「取材という方はよく来られるんですがね、
 大体はお断りしておるんですよ。」ゆっくりとした、暖かい感じのする口調で
 話をされる方のようです。ここに来る前に僕が勝手に持っていたイメージとは
 大分違う感じですね。なんか安心してきましたよ。

  何となく世間話から。
 ここは遠くからも人が来られるんですか?

 「そうですねぇ、大阪なんかからも良く来られてですよ。」

 へぇ〜大阪ですかぁ。一番遠くからというのはどの辺りからですか?

 「え〜と、一番遠くは・・・青森かそのあたりですかねぇ」

 青森!そんな遠くから?ここってそんなメジャーな場所だったんだ・・・。
 うーむ、凄いですなぁ。ここがそんなに凄いところだとは知りませんでした。

  話はやがて、ここへ訪れる人たちの話から、心と運命についての解説になっ
 ていきました。
 「普段色んな事を思ったり考えたりするでしょう?それが顕在意識。それで、
  自分でも意識しない部分が深層(潜在)意識。」

 このあたりは僕も大学でちょっとだけ心理学を勉強したのでよく分かります。

 「ですがね、嫌だなぁとか、気になるなぁとか、いつもいつも、ずーっと同じ
  事を考えていると、その思いが顕在から深層へ移ってしまうんです。」

 ふむふむ、なるほど。

 「そして、この深層心理が、運命というものに関わってくるんですよ」

 ん、ということはですよ、たとえば将来こうなりたい、ってものがあったら、
 それについていつもいつも考えて、その思いを深層心理の方へやってしまわな
 ければ運命も変わってこないと言うことですか?

 「そうなんですよ」

 おおおおぉ〜なるほどー。これはいことを聞きました。将来お金持ちになりた
 ければ、「そのうち何とかなるだろう」ぐらいに思ってるだけじゃ、そういう
 方向へは風は吹かんと言うことですな。運命ってのは程度の差はあれ自分で作
 れるのか。

 「この深層心理というのは、一旦出来てしまったら自分では動かせんのです。
  ですから、悪いものが出来たら、神さんどうかお願いします言うてとっても
  らわにゃならんのです。」

  やがて話はじわじわと「霊」についての話に移っていきました。
 僕自身は「おらん人」が見えたり「聞こえん音」が聞こえたりはしないのです
 が、知り合いにその手の人がいくらか居りまして、霊の存在についてはほぼ1
 00パーセント肯定派です。あ、ちなみに、僕が将来霊になったときにやって
 みたいことナンバー1は、「素っ裸で組閣写真に写る」です。ほら、内閣が新
 しくなると必ず政治家が偉そうな顔して燕尾服着て赤絨毯の階段で写真撮るで
 しょうが。あれに写り込むんですわ。しかも全裸でピース。
  とにかくもう全部の報道写真に写ってみる。そしたら新聞社の現像の部署と
 かで大騒ぎになるわけです。「おい、大変だ、こいつが写ってない写真はない
 のか!なに、全部に写ってる?なんてこった、他の社に連絡とってみろ!え?
 よそも皆ダメ?」で、結局、次の日の新聞は写真無し。ってゆーのをやってみ
 たいんすよねー。はっはっは。

 はっ、しまった、こんな下らないことを書いているうちに紙面が・・・。

 次回に続く。
                             by 自転車