広島駅新幹線ホーム売店の落とし穴

「出張」と聞くと、憂鬱でたまらない!という方もいらっしゃれば、つかの間
 の非日常+会社の経費で小旅行=ちょっとワクワク、という方もいらっしゃる
 のではないかと思う。

 今の安藤は、出張なんてありえない仕事に就いているけれど、前職は化学系の
 研究職で、月に1〜2回くらいは出張があったかな。だけど人的資源をとても
 有効に使う会社で(人使いが荒いともいう)、始発で出発、最終で帰着、日中
 は目一杯のスケジュールを入れないと、上司が判を押してくれなかったのね。

 出張に行った者は所属部署にお土産を、というのが、その会社の不文律だった
 かな。しかし、目一杯のスケジュールで悠長にお土産を買う時間などあるわけ
 ない。となると、最終の新幹線に飛び乗る5分前にホーム売店でお土産を、と
 いうのが常。

 きっと広島駅でも、そんなサラリーマン達が会社や家庭へのお土産物をあわた
 だしくお買い物しているのじゃないかしらん。

 というわけで、わざわざ入場券を買って、広島駅新幹線ホームお土産物事情を
 のぞいてみた。お土産物にふさわしいのは、その地の人々に愛される名産品な
 どだろうけど、中には地元の人が決して口にしないような珍妙な物も数多くあ
 る。そして時間がないと、その落とし穴に陥ることになる。

 そういえば安藤、東京駅新幹線ホームでとっさに真っ赤な草加煎餅(唐辛子パ
 ウダーが吹き付けてあるのよ)を買って帰り、OLさん達のひんしゅくを買い、
 痔持ちの上司には、「わしの傷口に唐辛子を擦り込む気か」(結果としてはそ
 ういうことになるのか)と怒鳴られた悲しい思い出があるなぁ。しくしく。

 さて、広島駅新幹線ホーム売店。ん?なんで博多名産辛子明太子売ってるの?
 あ、そうか、九州のついでに広島で一仕事ということもあり得るから反則とは
 言えないか。広島といえばお好み焼き関連商品。「中国地方限定お好み焼き味
 柿の種」ってのを売ってるぞ。これはどうだ?柿の種といえば亀田製菓、亀田
 といえば、米どころ新潟。広島土産に新潟産の柿の種ってのも、なんだかなぁ。

 「お好み焼きキット」ですか・・・青のり、ソース、削り節粉、天かす、生地
 の粉・・・要するにお好み焼きをつくるのに必要な生鮮以外のものを詰め合わ
 せたものですね。これで1000円か。ふむふむ。せっかく広島にきたという
 のに、忙しくて結局お好み焼きを食べることができなかったお父ちゃんが、こ
 んなものを買って帰り、お母ちゃんにつくってくれと言ったとしよう。だけど
 広島のお好み焼きなんて、見たこともないお母ちゃんは、キットを目の前に途
 方に暮れるんじゃない?

 次は「お好み焼き」です。な・な・なんと「お好み焼き」そのものも売ってま
 す。賞味期間5日間、レンジで数分温めるだけ、ですか。うひゃ〜これは「工
 場でつくられたお好み焼き」ということになりますね。地元の人はまず食べる
 機会はないのでは?どれどれ買って食してみよう。う〜これは「※@♯&*§
 ♭¥&?!」ですねぇ(絶句)。

 前夜、取引先の地元企業の人に連れて行ってもらった薬研堀八昌のお好み焼き
 のあまりのうまさに感激したお父ちゃんが、これを買って帰り、娘やお母ちゃ
 んに、「どうだ!これが広島のお好み焼きだ!」とかいうて、食べさせたりす
 るのかな、と思うと、ちょっと切ないというか、やりきれないですねぇ。

 広島駅新幹線ホームの売店もけっこう落とし穴だらけですね。皆様御注意を。


 安藤トロワー@兼業主夫(本業主夫、副業会社員)