廿日市天満宮

迷ってみましょう広島6

   このコーナーは、積極的に道に迷うコーナーです。

  再開発前の広島市段原地区といえば、交通量が多い割に道がとっても狭く、
 「なんとかしてよ!」と言いたくなったものですが、今では道路も街並みもす
 っかり整備されて、かつての面影はどこにも残っていませんね。しかし21世
 紀になってもまだまだそんな「何とかしてよ」な場所はたくさんあるのです。
 今日はそんな場所の一つ、廿日市駅前を迷ってみましょう。
  当然ながら車で行ってはいけません。JRか広電で行くことになりますが、
 ここは広電がお勧めです。実に風情のある広電廿日市駅が出迎えてくれます。
 かつてこの駅には改札があったのですよ!広電なのに!今はもう無いけど。

  で、電車を降りてどこに行くかというと、廿日市天満宮に行きましょう。電
 車の中からも見えていたと思いますけど、廿日市駅からすぐ近くの小高い山の
 上に、天満宮はあります。大きな楠が空をバックに力強く枝を広げているのが
 見えるはずです。あそこ、登ってみましょうか。

  どこをどう歩いても構いません。山の方へ進みます。山の麓まで辿り着いた
 ら登り口を探して山の周りをぐるぐる回りましょう。登り口は多分すぐに見つ
 かると思いますが、この近辺は古い道がそのまま残っている上に山が街の真ん
 中にどーんと鎮座ましましているため、道の走り方がかなり変則的です。山か
 ら外に向かって放射状に延びる道、山の輪郭と同心円を描くような道、また、
 港から内陸部に向かってまっすぐ延びる道とそれに直交する街道などが、もう
 ぐちゃぐちゃに一緒になっているのです。しかし、そんな複雑な街並みが、往
 時の隆盛を物語っていますね。かなり賑やかだったのでしょう。

  鳥居をくぐって石段を登ります。石段の脇に寄進をした人の名前がいっぱい
 刻んであるのですが、吾一とか与平とか何とか右衛門とかの古くさい名前でい
 っぱいです。そんなものをホウホウナルホドと分かった風に見ていると、天満
 宮にはあっけないぐらいすぐに着きます。標高はわずかに29メートル、しか
 しながら眺めは最高。街を一望できます。いや、それにしてもごちゃごちゃし
 てますなー。しかも駅周辺に背の高いマンションが1件も無いというのがすご
 い。有り得ん。開発とは無縁なのでしょうか。このまま後二百年ぐらいしたら
 世界遺産に登録されそうです。

  ああ、そういえば大きな楠も見ておくんでした。天満宮と、同じく山頂にあ
 る正覚寺との間のほっそーい隙間を行くと、山の裏手に出ます。そこのすぐ横
 の斜面から、楠はどかーんとそびえ立っています。これはなかなか立派な樹で
 すね。でもこの斜面、かなりの急傾斜です。楠さんにはいつまでも転げ落ちず
 にがんばってもらいたいものです。

  さて、街に降りてふらふらと。車がたくさん通るので、ぼやっとしていると
 メリメリ足を踏まれそうです。ここの街並みはどこか昭和五十年代前半っぽい
 感じが漂ってますね。高速道路開通とか、カー・クーラー・カラーテレビ略し
 て3Cってな感じです。どのお店も割と活気があるようで、本気でタイムスリ
 ップしてしまいそうな雰囲気です。ああそれと、しばらくブラブラしていて気
 付いたんですが、この近辺、駅前なのにコンビニが見あたりません(最近出来
 たような二十四時間スーパーはありました)。コンビニが無くても十分事足り
 ているのか、狭すぎて出店できないのか・・・。前者であると信じたいところ
 です(その方が面白いでしょ)。

  結局この日はJR廿日市駅のすぐ前にある「一休」っていうラーメン屋さん
 に行きました。なんかシイタケみたいな味のするラーメンでした。シイタケで
 ダシ取ってるのかなぁ。割と美味しかったですよ。

 廿日市市役所ホームページ

 「一休」TEL:0829-32-9493  広島県廿日市市駅前5−3
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