有木屋(ありきや)【ラーメン・尾道】

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 広島県尾道市土堂1-11-22 TEL:0848-24-7797 11:30-売切終い 火休

 海味そば(あっさりorこってり)600円、うず潮そば600円、大盛+100円、
 チャーシュウそば800円、お茶漬けセット+200円、
 お茶漬けセット(小)+150円、チャーシュウ丼300円、白ご飯150円

 旭町商店街の西の端にある小さな店だ。席はカウンターが6席だったかな。店主が
 一人で全てを切り盛りするため、席数はこれが限界だろう。
 実は僕は以前、一時休業される前、開店して比較的早い時期に一度訪れている。
 素晴らしいラーメンだと感激したが、開店早々ということもあり、もう少し様子
 を見てから評価したいと思っていた。そうやってのんびりしていると休業してし
 まい、もしかして2度と食べられなくなるのか?と後悔していた。
 
 ところが、ちゃんと復活してくれたので、安心して再訪したのだ。見ると以前は
 なかった海味そばのこってりとかとろみというバージョンがある。違いを訊くと、
 こってりは油を追加したもの、とろみは野菜のペーストを追加したものだと言う。
 ならば僕は、こってりにはあまり興味がない。とろみは野菜ペーストとのことな
 ので、一度食べてみようかと思った。あっさりは前回食べているし。

 とろみで茶漬けが出来るのか?と思いつつ、海味そばセットにできる?と訊くと
 「できますが、ごめんなさい。ご飯が切れました」と言われた。それではという
 ことで、麺を大盛にしてもらった。作るところを見ていると、とろみの素は結構
 多めに入る。提供されたラーメンには、以前使われていた揚げネギと煎り胡麻が
 入っていなかった。微妙にカスタマイズしているようだ。
 それ以外の具はほぼ同じ。チャーシュウ、白ネギ、貝割れ大根、ワカメ、煮玉子1/2
 白ネギの上に白身魚のオボロのようなものが散らしてあるので、これは何?と訊く
 と「香味油にホタテを使っているのですが、その残りのホタテを砕いて使いました」
 とのこと。なるほどなー。ふんわりと磯っぽい良い香りがするもんな。
 他にはチャーシュウが炙ってあったのが炙らずにのせるようなった。個人的には
 このラーメンの場合は、特に炙ることが必須とは思えなかったので、特に気になら
 なかった。バラ肉を巻いて使っているが、しっかり脂を抜いてあるため脂っぽくな
 いし、旨いチャーシュウと思う。
 
 さて、肝心のスープだが、これがかなり強いとろみ。油脂やゼラチンに頼らないと
 ろみなので、重さはないけれど粘度はある。主として使われているのはジャガイモ
 だな。正直なところ、この店の魚介のみを使った鮮烈なスープには、ジャガイモの
 もったりした風味やとろみが邪魔なように感じられたが、決して不味くはない。
 どちらが好みかと問われれば、やはり僕はあっさりが好きだけど、寒い冬の日には
 とろみもいいかな。そんなことを考えた。ベースとなっているスープは相変わらず
 旨い。魚介だけでも濃度のあるスープが作れることは、かつて「魚魚骨ラーメン」
 が証明したところだが、この店も同様で、あっさり味とヒトコトで言い表せる味で
 はない。油脂やゼラチンが少ないから、なるほどあっさり味と言えなくはないが、
 旨味は決してあっさりではない。むしろ濃厚であるとすら思う。僕は油脂やゼラチ
 ンばかり強く、ダシの弱いラーメンがどんどん苦手になりつつあるので、こういう
 ラーメンは実に嬉しいのだ。
 
 さらにスープを引き立たせるのが麺。自家製の強縮れ麺で、しっかり手揉みしてあ
 る。僕は今回、とろみにしたため、逆にスープを持ち上げ過ぎて困ってしまった。
 やはり、この麺はあっさり仕様に合わせてあると思う。ウェーブが強いためパーマ
 部にスープが絡み付くし、啜り込んだ時の口内快感も強い。最後の茶漬けを食べた
 いならば、よほどの大食漢でない限り大盛は避けるべきだが、僕は前回、茶漬けを
 犠牲にしてでも、この麺を啜り続けていたいと思ったので、今回はしっかり堪能で
 きた。とろみ仕様にすると、スープが冷めにくく、高温を保つため、麺がやや伸び
 やすくなるのが難かな。 大盛にするならば、あっさり仕様がお勧めだ。
 
 店主はどこか飄々としているが、話をすると開放的な性格の方だなと判る。素材や
 作り方もこちらが訊いてないことまでさらっと話してくれる。きっと、料理が好き
 な人なのだろうなと思う。短い間でも試行錯誤が繰り返されており、内容はとても
 高いレベルで推移している。こういう店が長く続くようだと、広島のラーメンシーン
 も変わってくると思うんだけどな。
 
 なお、営業時間は上記のとおりだが、昼でスープ切れになることもあるらしいので、
 夜に訪れる際は電話確認してほしいとのことだった。現在は塩ダレを使っているた
 め、塩ラーメンの分類になるが、良い醤油ダレが完成したら醤油ラーメンも作って
 みたいと話されていた。
 当分の間は定点観測を続けたい。久々にそういう店に出会ったなと思う。 (07.07)

 広島市内外のラーメン好きに惜しまれつつ、2008年7月に広島市南区出汐の店舗を閉
 鎖したが、その時に尾道市で再開するかも?という話はあった。僕も閉店の張り紙で
 その旨を確認していたが、2008年12月14日、予定通り尾道市で再開された。正月前後
 は魚介の流通が偏るため、僕は未訪だが、落ち着いた頃に再訪したい。既に訪れた人
 たちの報告では、相変わらず旨いらしい。 (09.01)

 再訪。尾道市に移転してからは初めてだ。
 店内は清潔で、こざっぱりとしているが6席のみ。店主一人で全てを切り盛りする
 ため、完全に目が行き届く範囲で営業しているようだ。
 
 つづきはWEBで
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