桃園

 広島市西区三篠町2-19-13 TEL:082-238-1304
  ?-14:00 17:00-21:00 木休/P有

 ラーメン450円、チャーシュウ麺550円、五目そば550円、チャンポン550円、
 あんかけ麺650円、焼米粉550円、炸醤麺650円、炒飯550円、中華丼550円、
 麻婆丼600円、天津丼600円、中華ランチ600円、サービスセット800円、
 桃園定食(平日-14:00)700円、桃園セット(平日17:00-21:00)800円

 国道54号線から楠木町方面へ少し入ったところにある店だ。以前、ここの天津飯を食
 べて旨かったので再訪した。ふんわり優しい玉子で、味付けがギトギトしていなく
 て、全体的に軽めな印象を受けた。しかも、その軽さの方向が、広東料理とかじゃな
 くて、日本料理的なのだ。面白い中国料理だなと感じていたので、久々に再訪したの
 だ。
 
 今回は桃園ランチを注文。いわゆる日替わり定食だ。内容は、魚の天ぷらと豚肉の
 炒めと書いてある。しばらく待っていると、日本料理で使うような碗にスープが運
 ばれてきた。澄んだスープで、日本料理の吸物に近い。具もワカメと玉子だった。
 玉子の処理が中国料理的と言えなくもないが。メインは松花堂弁当の容器に入って
 いた。
 ますます日本料理っぽい。左上が魚の天ぷら、右上が豚肉炒め、右下がサラダ、
 左下がご飯という内容だった。魚の天ぷらを食べようとすると、天ツユなどは添え
 てない。中国料理なので当たり前なのだが、天ぷらも少し衣が厚いものの、かなり
 日本料理的で、中国料理の天ぷらとは衣等が違うように感じた。だから、天ツユは
 ないのかな?などと変なことを考えたのだろう。よく見ると、天ぷらには塩が振っ
 てあったので、そのまま食べることにした。
 魚はシロギスで、それが二尾も付いている。いや、これは嬉しいな。僕はシロギス
 って大好きなのだ。豚肉の炒め物は、豚肉を含めた全ての素材を細切り、いわゆる
 「絲」に切って炒めたもの。肉以外では、ジャガイモ、タマネギ、ニンニクの芽、
 セロリ、椎茸が使われていた。炒める腕が抜群に良いという印象は受けなかったが、
 油っぽさを感じさせない仕上がりで、最後に餡でまとめてあるものの、とろみは
 軽め。薄味でギトギト感のない仕上がりなのだ。よって、少量でご飯がドカドカ
 食べられるという感じはない。最初、ご飯が足りないかな?と思ったが、普通に
 食べ進むと、ご飯とおかずが同時になくなった。サラダはカレー風味のポテトサ
 ラダと、大根など様々な野菜の細切り。ポテトサラダはカレー味にすることで
 ちょっと面白い味になるし、マヨネーズ臭さが抜けてなかなか良い。
 
 しかし、僕がびっくりしたのは細切り野菜のサラダだ。丁寧な料理を作る日本料
 理店で見られるような、きちんと手切りされた大根などが使われていたのだ。
 スライサーなどを使うと、繊維がささくれ立って野菜の味が損なわれる。
 だから鋭利な刃物による手切りがベストだが、昼の定食にそんなものを出すなん
 て、日本料理店でもどれだけあるだろう。これは驚きだったな。
 もちろん、野菜の細胞壁が壊れていないので、食べても旨かった。もしかして、
 料理人は日本料理の経験もあるのではないか。確認した訳ではないけれど。

 そうそう。それとご飯が何気に旨かった。ぷっくりしていて、粒立ちが良い。
 年配の方とか特に喜ばれそうに思う。サービスはどちらかといえば食堂的で、
 チャキチャキとした女性がクルクルと動き回っている。僕は客の言うことを全て
 聞くようなサービスよりも、こういうサービスのほうが好きだな。 (06.03)


 再訪。きっとここなら中華丼が旨いのではないかと以前から考えていたのだ。
 果たして、その想像は当たっていた。とても日本的な中国料理なので、油っぽ
 くなく、するりするりと食べられる中華丼だった。ただし、量は意外に多い。
 以前、天津丼を食べたときも多いように感じたので、やはりそうなのだと思う。

 隣の人が炒飯を食べていたので、ちらりと見たが、ご飯が一合以上ありそうだ
 った。この店ではデフォルトの盛りが550円で、大盛が700円に設定してある。
 「中国飯店」の中華丼が680円だからほとんど差がない。大盛比較すればどちら
 が上になるだろうか。しかし、僕は味的な部分ではこの店のほうが上と思うな。
 もちろん「中国飯店」も計50回以上足を運んでいるくらい好きではあるのだけ
 れど。丼はそこの丸い半円形の丼に盛られており、ご飯の姿は見えない。
 これが結構曲者で、真上から見ると逆円錐形の丼と同じようにしか見えないが、
 実際は底が膨らんでいる分、ボリュームがあるのだった。
 
 餡はとろみが弱めで、のんびり食べていたらとろみが消えるほど。片栗粉を大量
 に使わないのも、あっさりと食べさせる秘訣の一つだろう。具は、季節によって
 変わるのかもしれないが、僕が訪れたときは、キャベツ、人参、青ネギ、タマネ
 ギ、タケノコ、キクラゲ、海老、豚肉、玉子が使われていた。玉子は茹で玉子と
 かじゃなくて、溶き玉子が餡に混ざっている。餡のベースはラーメンのスープと
 同じではないか。天津飯のときは生姜の風味がしたが、中華丼では感じなかった。

 他に麻婆丼や炸醤丼というのがあるようで、麻婆丼を頼んだ人のところへ運ばれ
 て行くのを見たが、なかなか旨そうだった。次回、頼みたいが、豆腐が入る分、
 ボリュームが増えそうだ。腹が減っているときにチャレンジしてみよう。
 料理によってはボリュームがあるからか、駐車場があるからか、割とブルーカラー
 の人が多い。僕だけかもしれないけれど、彼らが旨そうにモリモリ食べる姿を見
 ると、自分自身の生物的な弱さを痛感させられる。やはり、しっかり食べられる
 というのは素晴らしいことだ。なお、菜単を見ると飯麺類が中心なので、夜は別
 の菜単が用意されているのか、と思ったが、よく見ると平日の夜限定の桃園セット
 と書いてあるのを見つけた。つまり、昼も夜も菜単は共通で、酒の肴ではなく、
 がっつりご飯を食べさせる店として営業しているということだ。今度はしっかり
 お腹を空かせて、何かの大盛を頼んでみようかな。 (06.04)