甘いもんの情報が少ない

甘いもんの情報が少ないと多くのメールを頂き広島ガイドも女性陣総力で、
 隠れた地元の美味しい甘いもんを探しています。前回のいがもちはどうでしたか。
 「あんた、こんな店知ってる」って情報が有りましたら、教えて下さいね。
■そっと静かに
 先日、紅葉の感じを確かめに土師ダムへ行きました。いつもなら、54号線を
 北上してグリーンファーム土師で草木を鑑賞して、土師ダムへのルートを通る
 のですが、今回は飯室、鈴張に用があり、千代田を通りました。その時、ふと
 この当りに美味しい「おせんべい」と「お饅頭」があったなと昔の記憶がよみ
 がえり、その店を探すことにしました。インターチェンジを過ぎて橋を渡って
 すぐを左折して、旧道へ。昔の賑わいもなく閑散とした通りには人影もなく、
 寂しい感じがしました。車はアッと言う間に、昔の繁華街を通り過ぎてしまい
 あれ!見落としたかな、ともう一度来た道を戻りました。もしかして、あの店
 はもうなくなったのかなと不安が頭をよぎりました。
 私が探しているお店は、饅頭を炭の窯と火で作るのです。窯もそんなに大きく
 ないのでたくさんは作れません。それに加えて、炭を使うため手間も多くかか
 り、いつも同じようにできるとは限らないのです。
 お店発見!なんだ大きなせんべいの看板が有るじゃないか。と思い、店の外観
 を一枚写真にパチリ。その時、どこから現れたのか近所の子供が「ここのおば
 あさん優しくていいよね」っていいながらお店の中へ。駄菓子屋を兼ねている
 このお店は地元の子供の人気の店だったのです。後から入ったよそ者の私を、
 子供が珍しいものでも見るかのように視線が私に、そう私やすこはすこしばか
 しでかいのでその大きさが子供の興味をそそったのでしょう。
 いろいろな駄菓子の並ぶ店の片隅に、饅頭を置くケースが有りました。しかし、
 無い!饅頭が無い!子供の相手をしているおばあさんに「お饅頭有りますか?」
 「ごめんなさいね。祝い事が有って全部なくなったんよ」
 「今度はいつですか?」
 「あした作るんで、今準備しよるんよ」
 「そうですか、あっよかったら窯見せてくれませんか。」
 「ええよ、こっちこっち」と窯を見せてもらいました。
 すごい!すご過ぎる!窯。なんと、炭まで自分で作っているのです。
 お店の中に戻り、ケースの前へ。最初は気がつかなかったケースの中に、柿羊羹
 50円の文字と柿色の羊羹(ようかん)があるではないですか、
 「おばあさん、これ何ですか」
 「これはね、熟し柿で作った羊羹で、熟し柿がきらいな人は食べんほうがええよ。」
 「大丈夫です。これ四つ下さい。それから、せんべいも10枚ね。」
 「はい、450円。」うー安い。安すぎる。
 後で考えたら柿羊羹全部買えば良かった。この羊羹絶品です。羊羹と言うより
 洋菓子風な感じて、熟した柿がそのまま凝縮していてなんともいえない味わい。
 旬の短い柿の季節限定の羊羹。今度食べられるのは来年でしょうか。
 誰にも教えたくないこの味。感動ものでした。
 おじいさん、おばあさん元気で長生きして下さい。また、行きますからね。
 自分たちのペースで無くなったら作る饅頭とせんべい、手間がかかるから大量
 生産できない。良いものを安く。いつまでも残したい味とふれあいを感じました。

                                                               by yasuko