県外のお客様のおもてなし

日々暮らしておりますと、県外からのお客様をもてなすという場面にであうこと
があると思います。「本場広島のお好み焼きを食べてみたい」という、お客様の
リクエストのために、わたしたちはいくつかの準備をしておかなくては。

安藤だったら、街中の観光客向けの値段の高い(その上おいしいわけでもない)
お好み焼き屋さんにお連れするのはイヤだな。普段食べている安い、馴染みのお
ばちゃんが焼いてる、そう、鉄板の周り5〜6人で満員というような、普段着の
お好み焼きを県外からのお客様にも味わっていただきたい。

そのためには、胸を張っておすすめできる、安心してお客様をお連れできる、そ
んな庶民的なお店を常に知っていたいよね。お昼の店と夜の店、最低二軒は必要
です。おばちゃんが昼やっている店は、夜の営業がない場合が多いからです。日
曜日のお昼は案外、鬼門です。日曜日に営業している店も押さえておいた方がい
いでしょう。

一番大切なのは、もし、あなたが普段お皿で食べるとしても、お客様には、ぜひ、
鉄板、へらで食べることにチャレンジしていただくことです。そういう食べ方が
トラディショナルスタイルであることをお伝えし、体験していただくためです。
いや、なに、お客様がギブアップしたら、お皿と箸に変更すればよいのよ。とい
うわけで、お皿だけのお店にはお連れしないように。

次に大切なのは、食べていただくのはシンプルに「そば(うどん)肉玉」にしよ
うということです。客単価をあげるための珍妙なトッピングなどは、やめておき
ましょう。こんなところで見栄を張る必要はありません。ましてや、お店の陰謀
「おすすめスペシャル」なんてのは、ぜったいに避けるべきです。下手をすると、
ゆがんだかたちで広島のお好み焼きの味が伝わるからです。

観光スポットお好み焼き屋(お好み村のことだ)で、おすすめスペシャル「牡蠣、
にんにく、キムチ入り1300円」(広島の常識的な人ならぜったい頼まない)など
という代物を、店主のすすめで観光客がつぎつぎ注文しているのを見て、安藤は
暗澹たる思いをしたことがあります。彼らは、それを広島のお好み焼きだと思っ
てしまうのかと。観光スポットお好み焼き屋は、広島の食文化の伝道師的な役割
を果たしていることを自覚して、あまり無茶な商売をせんといてね、お願い。

身近な安くておいしいお店で、鉄板にへらで、そば(うどん)肉玉を食べていた
だく。これが県外の方に広島のお好み焼きを知っていただく一番よい方法ではな
いかと安藤は考えます。その時、あなたのお好み焼きに関する思い出、経験、う
んちくなどを語れば、お客様にとって、より印象深い経験になるでしょう。


 安藤トロワー@兼業主夫(本業主夫、副業会社員)