電脳世代の広がりはここまできたか?!

もう20年くらい前のことになるけれど、当時の社名はダイイチだったかしら、
今のデオデオの本店地下のコンピュータ売り場で、展示品のボードコンピュータ
に黙々と機械語を打ち込む少年たちを見て、なにが面白いのだろう?と思った安
藤。ほんの一握りの人達のものだったコンピュータ。

安藤は実に世情に疎い。そのわけは、極めて狭い範囲の共同社会、利益社会の中
で暮らしていることや、外部からの情報をほとんど得ていないことによる。外部
からの情報に関して言えば、全国紙を一紙だけ毎朝斜めに読むだけで、TVも雑
誌もほとんど見ない。こうなると、まるで草の庵だな。

いったい何をして過ごしているの?と考えてみると、「仕事と家事と睡眠」だけ
で、一日のほとんどをつぶしている。最低8時間以上は必要という、お子様並み
の睡眠時間は、安藤の人生を浪費しているのだ。なにせ夜10時には就寝しなく
てはならない。こういう偏狭な体質を持つと、通勤に数時間もかかるような都会
暮らしなどはできないな、と思う。広島に生まれ育ってよかったというべきか。

「インターネット歴はどのくらいですか?」と問われると、「インターネットの
歴史自体浅いですから・・・でもコンピュータ通信はモデムが1200の頃からやっ
ています」と答えることにしている。わかる人にはわかってもらえるだろうけど
コンピュータ通信も、ほんの一握りの人達のものだった。

世情に疎い安藤の知らぬ間に、コンピュータ通信は驚くほどに普及しているよう
だ。安藤の職場(とてもローテクノロジーな職種です)の女性の半数が個人的に
メールアドレスを持つようになったとき、そこまで普及したか、と感歎したのが
一年前。今度はさらにびっくらたまげこいた。

先日、還暦をとうに過ぎた安藤の母から電話があり「電子メールがやりたいんだ
けど」と言う。どうせ、ものにはならないだろうと、手持ちのピザパイボックス
型のオールドマックを与え、通信環境を整え、様子を見ていたら、今度は、「最
新の機械が欲しいから手配してちょうだい」という。タンジェリンのiMacを
手にして満足そうな母。一体誰と電子メールのやりとりをしようというのだ?

俳句を楽しむ安藤の母は、リタイア、セミ・リタイアした同世代の友人たちと夜
な夜なメールを交わしており、そのうち、電脳バーチャル句会というようなこと
になりそうな気配。電脳世代の広がりはついにここまできたか。

う〜ん。思えば遠くにきたもんだ。


 安藤トロワー@兼業主夫(本業主夫、副業会社員)