霧の海

秋の朝、すっきりした光で目覚めるのっていい気持ち。でも数年前まで住んで
 いた三次の朝はかなり鬱陶しいものでした。そう、霧のためせっかく天気がよ
 くても午前中はどんより。「やっちょれん、たまにゃあ上からほんまに霧の海
 になっちょるか、みちゃろ」と高谷山に上ってみました。
 霧おたくのY君によると、霧の海を見るのなら早朝、この季節だと6時過ぎに
 は山頂についている必要があるそうな。(えーっ、眠いし寒いぞ)

 車で三次長寿村の隣を通って案内看板を頼りに左に左にと三叉路を曲がり登っ
 ていきます。細い道なので対向車には気をつけて。54号から10分ぐらいで
 山頂の駐車場に到着。20台位はとめられそうですがほぼ満車。坂を少し上る
 とすぐ展望台です。見物客は30から40人はいたでしょうか。みんな立ち木
 をよけた見晴らしのよい場所に三脚を立てて静かにカメラを構えています。さ
 すがにY君がベストポジションといっていた展望台の屋根に上がっている人は
 いませんでした。(おらんよ普通、はしごまでかけて上るやつは)

 日の出まで20分。ずいぶん明るくなってきました。霧は盆地の底に平らにた
 まっていて海のよう、山々は島のようです。薄紫色の霧の濃淡で三次の町がう
 っすら見えかくれ。霧は時折高く低くなりながら江の川の下流方向にゆっくり
 と流れてゆきます。
 じっとしていると寒くなってきます。缶コーヒーで暖を取りながら待っている
 と、ようやく霧の向うから朝日がのぼってきました。正面から照らされて色彩
 はオレンジ系に一変します。年賀状に使いたいような風景ですね。

 さて、この時は霧の海を見ることができラッキーでしたが、霧が深すぎて山頂
 までどっぷりつかってしまい、見られないことも多いとのこと。それと遠方か
 らだと見物の後、時間が早すぎて三次近辺のお店が開いていないのも問題です
 ね。例えば、霧の海をみたあと県北の紅葉など眺めるってのはいかがでしょう。
 帝釈峡も早朝なら駐車場混んでいないし東城町のお通りも11月4日に開催
 されますしね。